2.14 未完成なクラス2

プログラム

B2_14

プログラムの説明

未完成なクラス2

プログラムStudent(未完成)2を見てください。各メソッドには具体的なアンダーラインを引いたソースコードが挿入(変更)されています。

最初にgetName()とgetId()メソッドには具体的な返却値が指示されています。「this.」が変数名の先頭に付加されていますが、thisはオブジェクト自身を示すキーワードです。

次にクラス名(Student)と同じ名前のメソッドを見てください。このメソッドはオブジェクトを生成(インスタンス化)するときにだけ使用される特別なメソッドでコンストラクタと言いました。

つまり、プログラムB2_5のnewキーワードが使用されたときに呼び出されます。返却値としてオブジェクト自身の参照が返却される仕様になっています。このため返却値の型が指定できません。

コンパイル・実行と結果

Studentクラスを変更し、プログラムB2_5をコンパイル・実行してください。

結果は状態の一つである学生の名前とnullが出力されたことを確認してください。この結果よりStudentクラスは、まだ未完成であることがわかります。

下記の手順に従って実行してみましょう!

エディタにプログラム入力

プログラムStudentとB2_5をエディタに入力・保存します。ファイル名はそれぞれStudent.javaとB2_5.javaです。

コンパイル

javac Student.java(javac B2_45java)と入力しリターンキーを押します。コンパイルでエラーが出力されている間はプログラムを変更しコンパイルからやり直してください。

実行と結果

java B2_5と入力しリターンキーを押します。

結果は状態の一つである学生の名前とnullが出力されたことを確認してください。